少年エース12月号

どうも。ホタテです。

本日10/26発売の少年エース12月号に『恋する寄生虫』第13話が掲載されております。

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扉絵は翼が生えてる感じの雲にしてみました。

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今月号でどうやら少年エースも創刊25周年らしいです。僕より4歳年上だったんですねエースは。当時ケロロとかエヴァとかサイコとかよく考えたら結構エース作品読んでたなぁと。中学あたりだったらデッドマンワンダーランドはどハマりしてましたね。今こうして片岡人生さんや近藤一馬さんと同じ誌面に載れてる事実は冷静に考えると奇跡に感じますね...。

でも連載当初、『恋する寄生虫』を少年エースで...?みたいな風に感じたんですよ。ヤングエースとかなら内容的にも分からなくはないし、少年誌でこれ受けますかね?絵柄も、、そういったモヤモヤしたものがあったんですが『NHKへようこそ!』も考えたら少年エースでした。モヤモヤが消えました。

 

さて、少年エース創刊25周年に伴って漫画家直筆サイン入りイラストボードが抽選で1名に当たるみたいです。各連載作品につき1つなので合計すると34名に当たるそうです。『恋する寄生虫』もありますので、欲しい方いれば応募してみて下さい。

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次回の第14話で『恋する寄生虫』は最終回を迎えます。ですが最終回に限ってページ数がかなり多い45ページもネームを描いてしまいまして...申し訳ないのですが私は現在8話辺りから完全に一人で漫画を描いていますので物理的に描くのが遅いのです。なので、最終回のみ2回に分けて掲載という形を取らせていただきます。引きに関しては問題ない部分で切るので、進行上問題はなく読めるかと思います。いつも遅筆で申し訳御座いませんがあともう少しだけお付き合い下さい。

3巻目の単行本は1/26を目標にしています。いつも長らくお待たせしてしまって本当に申し訳ないです。その分良いものにしたいと思っていますのでよろしくお願いします。

 

話は変わって最近僕の人生で最も大きな出来事レベルのことがありました。実は安倍吉俊さんとしっかりとお話しする機会が今月初めにありまして。軽いご挨拶程度なら何度かありましたがしっかりお話をしたのは実は初めてだったんですよ。3時間くらいなのかな。お話をさせて頂いたんですが、なんと言いますか結構抽象的な僕のワークの現状だったり、絵に対する意識の話をしまして。いつものうじうじ悩んでる感じのことをいっぱい安倍さんに話してしまったんですね(笑) 僕もなんでこんな恥ずかしいレベルに自分のこと一番憧れてる方に話してるんだろう...みたいな感覚に陥ってたのを記憶してます。

まぁ他人の人生観をペラペラ聞いたところで無難な回答だったり茶化してくれればそれでも全然会話としては良かったんですが、安倍さんは真摯に僕の言葉を受け止めてしっかりとしたご返答をしてくれたんですね。

今現状自分が曖昧にではあるけども目指しているゴールがあってしっかりとその方向へ進んでいる自覚はあるんですけど、それでもそれはとても不安で、あらゆる世の中の妨害が入って定期的に道を逸れそうになるんです。目先に急に現れる欲とか数値化される価値観によって急に劣等感に襲われたり、やっぱチョロさがあって自分に変な過信をしてる部分が急に出てきたりするんですよね。

媚びた絵を描けば楽になれるのか、要求された絵をそのまま描く作業をすれば良いのか、そんな邪な気持ちは常日頃から僕の視界の隅に蠢くんですよね。周りの知り合いとかも結構そっちに行って離れて行ってるのを目撃して悲しい気持ちがたまにあります。

それでも僕はやっぱりそれが出来ない。出来ないくせに考えてしまうだけです。無い物ねだりに近いのだろうか。そんなジレンマとは少し違いますが近しい気持ちが常にあったんですね。媚びないぞ、僕は僕の絵を信じて描くぞ、解ってくれる人だけが見てくれれば良いのだと言い聞かせながら描いてたようにも思えます。人類への失望さえも僕の絵への糧としていました。

そんな中、安倍さんは僕にある意味で一番言って欲しかった言葉をくれたんですよ。「どの人にも均等にチャンスっていうものは回ってきて、その回ってくるチャンスに備えておける状態を常に作り上げられているかが問題」と言ってらしたんですね。

このお言葉を言ってもらえただけで今までの自分の努力が間違っていなかったと言ってくれてるようで本当に心から救われたんですね。

冷静に考えるとこの『恋する寄生虫』も、少年ジャンプで持ち込みを続けていた頃はジャンプに合わせて王道な少年バトル漫画など描いてましたが自分が描きたいのはこんな物ではないと気づき自分とはこういうものを描きたいんだという意志を貫いて同人誌で『エリーゼのために』を描いたことがキッカケで頂けた連載だったわけです。これもある種の僕の戦略が見事にトントン拍子で運良く上手くいったわけなんですが、それも回ってくるチャンスに僕が適応していたからなんじゃないかなって今では少し思えるようになってきました。

自分は運が良くここまでスムーズに漫画家になれたと思っていたけども、それ相応に努力をし、チャンスに備え流れに身を任せそれに適応できていたんじゃないだろうかと安倍さんとのお話で少しですが思えるようになりました。

なんだか大きく背中を押して頂いた気がします。本当に心から感謝しかないです。この超貴重な機会を与えてくれた村田蓮爾さんと上條淳士先生にも本当に感謝しかありませんね。蓮爾さんもなんだか色々察した顔してましたし多分バレた笑

こうやって偶然素晴らしい方々との出会いが貧弱な僕の道を外さないようにしてくれていてどれだけ恵まれてるんだろうといつも思います。僕が運として良かったのはこの出会いの数々でしょう。常日頃から感謝が一番大きなモチベーションなんだなって当たり前のことを見失いかけていたのかもしれませんね。

人類への失望は若さたるプライドなのかもしれないけども、これのみで自分は絵を描かされているわけじゃないんだなと最近ふと思いました。

いつか人類へ恩返ししたいと思える日が僕にも来るのだろうか...でも前回のブログで話した通り独り善がりな絵を描きたいわけじゃないあたり、また僕も人類に何か期待しているのは事実なわけで。

そんなものが描けたらいいなぁ。一体どれだけ先のことなんだろう。

 

まぁマイペースにじんわりやって行きます。

 

宣伝、自慢、暴露という全てが醜いブログでした。

ではまた。