少年エース10月号お休みのお知らせ&近況

どうもホタテユウキです。

 

タイトルに記した通り、8/26発売の少年エース10月号では『恋する寄生虫』はお休みさせて頂いています。大変申し訳ございません。

 

出てくる言葉全てが言い訳になってしまうので謝ることしかできません。本当に申し訳ないです。

また以前のように一応ちゃんと描いてるアピールを上げておきます。

 

f:id:Hotateyuki:20190824223930j:imagef:id:Hotateyuki:20190824223938j:image

 

最終章に向かう度に、恐れや期待、色んな感情が湧いてきます。若干その混沌とした感情が筆をスムーズにさせない要因になっているのかもしれません。

 

僕自身この連載が終わったらどうするのだろうか、そんなことを最近よく考えています。もちろん個人的には次回はオリジナル作品を描こうと張り切っているわけなんですけども、今僕自身描きたい題材は沢山あるのですがそれらのリソースも浅いものでしかないことに勘づき始めてきました。思えば僕の人生約20年間、漫画家への道一本でやってきました。今思えばそれ相応の努力はちゃんとしてたと思います。全ての時間を漫画へ当ててトントン拍子に漫画家への道へたどり着きました。でもその分一般の学生が得られる「社会から守られつつ経験値を集めれる自由な時間」というものは大して無かったように思えます。

そんな人生歩んでると大した経験値もない僕の薀蓄など、広く浅く、その辺のネットに落ちている程度の知識でしかないのかもしれない。そんな程度で良いものを果たして描けるのか、甚だ疑問です。

なので今現状はインプット期間を欲しいなと考えてます。連載終了をしてから1、2年程はずっと吸収する時間が欲しいです。

学生の頃に得られる青春とかそういったものはもう取り戻せないですけどその分ゆっくりでもいいので漫画のみへ当ててきた時間を少しでも取り戻し、有意義に次回作への投資が出来たらいいなと考えています。

20歳になってから年齢の焦りなどなくなりましたので今は丁寧に丁寧に、いいものを作りたいなと考えてます。

ちゃんと良いものを描けば、それ相応の結果が付いてくると僕は信じてますよ。

それでは今後もよろしくです。

少年エース9月号

どうも。ホタテです。

7/26発売の少年エース9月号に『恋する寄生虫』第11話が掲載されています。

f:id:Hotateyuki:20190724155245j:image

f:id:Hotateyuki:20190724160203j:image

今回もオリジナル回となっております。和泉を中心とした話です。本編とも繋がる様な内容になっています。

久々にあのキャラも再登場します。

第3話のコンビニ店員の再登場ははじめ三秋さんからの発案でした。

それを引き継いで今回も登場させてみました。描いてるうちにこのキャラに重要なポジションを立てれるなとは3話以降思っていたのでこうしてまた描けたのは嬉しいですね。(本当は最終回に登場させるつもりでいました)

 

f:id:Hotateyuki:20190724155339j:image

どうしても原作小説だとメインの二人にスポットを当てざるを得ない(テンポなどもあって)のは分かっていたのですが、僕の中で和泉を消化しきれていなかったモヤを今回の話で解決できたんじゃないかなと思っています。これで納得のできる和泉になれたなと。

漫画だからこそできること、これはコミカライズではとても重要だと思います。

 

それと実は今回没ページが出まして。割と上手く描けてた分悲しいのでここで消化させてください。

f:id:Hotateyuki:20190724160628j:image

ちょっとホラーテイストが強過ぎたかな...。向き合ってる辺りは良いなって思ってたんですが、あまりに直接的な表現かなと思い今回はパスしました。。。

 

前回のブログでも告知しましたが、第2巻も同時発売です。そちらもどうぞよろしくお願いします。

 

残り、恐らく3話ほどでこの漫画も終わりそうです。僕自身がどんなラストになるか想像も出来ていないので自分自身が一番楽しみだったりします。どうか最後までお付き合い下さいね。頑張ります。

 

では。

 

 

『恋する寄生虫』②

どうもホタテです。

今月の26に発売する『恋する寄生虫』の第2巻の書影が発表されてましたのでこちらでも宣伝します。

f:id:Hotateyuki:20190723220439j:image

だいぶお待たせしちゃって申し訳ないです。

第5話から第9話と、番外編が収録されております。

表紙絵もまぁまぁ良いのが描けたんじゃないでしょうか。後ろの足跡も番外編と少し繋がりがあります。

だいぶ専門的な話しが多い回で、その説得力を増すために結構勉強した辺りが多い巻ですね。血液検査の表も血算の分かりやすい本を読んで、実際の寄生虫症の方の検査データと照らし合わせ更に17歳の少女という点も踏まえて計算したりと結構地獄でしたね。(寄生虫症の方の血液検査のデータの大半が高齢の男性ばかりで...)

MRI画像のところもトキソプラズマに寄生された脳の画像を参考に描きました。炎症部分はちゃんと濃くしたんですが印刷で少し潰れてしまってるのが残念ですね。

こうしてたくさん勉強したものが形として残せるのは嬉しいですね。この作品はそう言った説得力がよりフィクションとしてのリアリティを帯び、もっと面白くなると思っていたのでちゃんとして正解だったと思います。

 

この巻あたりから背景も含めて全て一人作業へ変わって全体の雰囲気もだいぶ変わりました。その点も1巻と照らし合わせて読むのも楽しいかもしれません。是非読んでみてください。

 

本来2巻完結のつもりでしたが、3巻完結となります。最後までお付き合い頂けたらと思います。

 

同時に発売されるスモーキンパレヱドの新刊もオススメですよ!

 

では。

 

メイドインアビス公式アンソロジー

どうもホタテユウキです。

最近自身のことを遅筆ユウキと名乗っていたら不思議と定着してきました。速筆になりたいところです。

 

さて、今回は本業の『恋する寄生虫』とは違くアンソロジーのお仕事をしたのでその告知です。

メイドインアビス』の公式アンソロジーを再び描かせていただきました。

https://webcomicgamma.takeshobo.co.jp/manga/abyss_anthology/

以前にも一度お誘い頂いて、あまりにも重い内容とそのグロテスクさから没をくらい可愛らしい4コマを描いていましたが(しかも初めてのフルデジタルだった覚えが)、今回はショートストーリーとのことで内容も凝ったものにしよう頑張りました。

(結局今回は本質のフルアナログで描きました)

f:id:Hotateyuki:20190710195518j:image

あと訂正部分が2箇所だけありましたのでご確認下さい。

・P6の「い いやただのガラクタさ」は「いいや ただのガラクタさ」です。

・P8の「そうして...」は「どうして...」です。

 

今回このお仕事をお受けした時に10ページ前後のショートストーリーをとのことでした。ただメイドインアビスの魅力伝えるのに10ページ前後となると1億分の1程度くらいしか出せないなぁと感じたのでもういっそアビスの設定を引き継いだオリジナル回の様なものをしようと決めました。

僕が個人的にアビスの魅力として思っているのが時間のズレ、幻覚、といったアビスの呪いのギミックから起こる摩訶不思議な現象。これはSFちっくなものと相性抜群だと思っていたので今回のコンセプトはメイドインアビス+SFの様な感じで描いたのを覚えています。

最初実はライザを描きたかったんですね。一番好きなキャラデザだったので。そこでオーゼンが過去に鑑賞できる遺物の記憶を辿る設定を考えてたんですがページ数が遥かにオーバーしたので削っていった結果ライザは登場しないことに。どうしてこうなったんだ....悲しい....。

 

遺物の効果も結構細かく考えていました。最初は鏡の様なデザインにして、アビスの呪いの力場が自然光を歪ませ、そこに遺物が光の屈折角度を変化させ幻覚の実態をさせるみたいな設定でした。

その説明も10ページ前後だと邪魔となり消えて行きましてシンプルに呪いをアビス続けることで作動という形になりました。

30ページほどくれればもっと面白いものを描けたと思う...。悔しい。

 

アンソロジーとは本コンテンツのファンが読むものというのが十分分かっているのですが、内輪でワイワイ楽しんでるのを見せられるよりたまたまアンソロジーを読んで原作読んでみようかな...と思わせる漫画の方が僕は描きたいなと思ったので読み切りちっくで出来るだけアビスの魅力を出せる様工夫してみました。

ただアビスの背景はマジで骨が折れますね...細かい...

 

ストーリーにも色々仕掛けを用意しましたので是非読んでみてくださいね。

 

では。

少年エース8月号

どうもこんばんは。

ホタテユウキです。

f:id:Hotateyuki:20190627152210j:image

昨日発売(6/26)だった月刊少年エースの8月号『恋する寄生虫』第10話が掲載されております。よろしくお願いします。

f:id:Hotateyuki:20190627152551j:image

今回は完全にオリジナル回で新キャラが出ます。少年エースの表紙の子同様、髪を結んでます。同じなのに、なんでしょうねこの差は。花が....。

f:id:Hotateyuki:20190627152446j:image

次の11話も恐らくオリジナル回になりますので、お付き合い頂けたらと思います。

しつこいようですが、単行本2巻の発売日は7/26です。今回もデザインは有馬トモユキさんにやって頂きました。相変わらず素晴らしい。

色合い等々、レイアウト共に抜群な仕上がりになっておりますので是非ともよろしくお願いしますね。

1巻よりはいいものになってるはずなので....。

 

そういえばこの前、『海獣の子供』観に行ったんですよ。

本当に素晴らしい作品でした。原作は前に一度読んでいたのですが、五十嵐大介さんの絵を動かすという試みが自分の中では大丈夫なのか若干不安もあったんですが見事でしたね。

脳で観る映画ではなく、全身と見えない部分で観る、そんな映画でした。大切なことは言葉にならないとは正にこの作品で表せていましたね。

特に驚かされた場面はやはり誕生祭のところでしょうか。まるで原始記憶を擽られるかのような感覚を覚えました。そのせいかあの場面を見たときに第一に思い浮かんだ感想は「懐かしい」でした。人類が本能で懐かしむ映像、、、そんな抽象的なものをよくアニメーションという形で表現できたなとまさに圧巻の一言でした。

これは僕の中では今年のベスト映画だなと確信めいたものを感じましたね。本当に夏を閉じ込めた様な素晴らしい映画でした。

少年エース7月号

どうも。ホタテです。

先月はモンスターエナジー大量摂取で嘔吐してしまい色々やばかったです。

f:id:Hotateyuki:20190525184640j:image

5/26発売の月刊少年エースに『恋する寄生虫』第9話が掲載しております。よろしくお願いします。

f:id:Hotateyuki:20190525182232j:image

今回は実は言うと結構ギリギリ入稿という形になってしまって(いつもギリギリな気もしますが....)一応は人に見せれるレベルには仕上げましたが、もっとブラッシュアップが出来たのにリミットによって出来なかった後悔は残りました。

やっぱ全力で描いた状態で皆様にお見せしたいですねぇ....僕って自分の絵は全力で描いた絵じゃないと商業レベルに達してないと思い込んでるタイプなので、思い通りのクオリティじゃないと人に見せるのは苦しさがあります。

単行本では加筆させて頂くつもりなのでそちらが本物と思って頂ければ幸いです。

f:id:Hotateyuki:20190525184652j:image

それと単行本の2巻目が7/26に発売を予定しております。だいぶ1巻からお待たせしてしまいました。お詫び申し上げます。

2巻を出すに当たって一度前の原稿とかを見直してたんですけど、やっぱ随分と絵柄変わりましたねぇ....。自分でも上達した実感はとてもあります。でもそれよりも、やっと佐薙ひじりが僕の描きたかった形になってきたと言いますか、オリジナリティと原作へのリスペクトの間のベストなフォルムへ近づいてる感覚があります。

僕は原作の佐薙ひじりよりももう少し鎧を多く纏って表面はカッコいいなって思えるような印象を描きたかったんですけど、それに近づいてきました。初期の頃の佐薙ひじりの絵は何といいますかまだ緊張して描いてる感じが垣間見えますね笑

原作を壊さないように.....のような心遣いをしすぎて硬さがすごくあります。それはもう自分の中では突破できたのかなって勝手に思ってます。

 

2巻目の表紙絵も結構こだわりましたので是非、紙媒体で買ってみてください。

 

ではよろしくお願いします。

 

仮想美少女シンギュラリティ

こんばんは。ホタテユウキです。

ちょっと変わったお仕事の告知です。

f:id:Hotateyuki:20190502144554j:image

バーチャルYoutuberのねむさんご本人が書かれたSF小説『仮想美少女シンギュラリティ』の表紙絵を描かせて頂きました。

バーチャルYoutuberであるねむさんが自身の体験や実際にある動画などを元に描かれるサイエンスフィクション。現役でご活躍されているからこそ感じるリアリティとその境目があらかたフィクションと言い切れなく感じさせる点がこの作品の魅力なんじゃないでしょうか。

著者がバーチャルYoutuberという一風変わった小説なのですが、僕自身バーチャルYoutuberというアニメキャラクターではなく実在はするけどYouTubeという画面を通して見るキャラクターにこそこういったリアルへの干渉は積極的にするべきだと考えていたので、今回お声掛け頂いた時は俄然やる気が出ましたね。

本当にどんどんserial experiments lainのような感じになっていくのでしょうか。楽しみで仕方ありませんね。

 

現状Kindle版のみらしいので、よければ読んでみて下さいね。

リンク↓

https://amzn.to/2PF59wT